熱い夜



久しぶりに、私が受けだった夜だった。

いつもは、私が彼を満足させて終わりだった。
でも、昨日は、本番行為はせずとも、私も充分満足させてもらった。

久しぶりの、彼の攻め。
それは激しく、容赦なく、あまりにも、私の感じる部分を熟知したもので。
ただひたすらに、快楽に身を任せ、シーツを掴み、身体をよじり、喘ぎ声を漏らすことしか出来なかった。

そのあとはもちろん私がたっぷりと攻めて、いじめてあげた。

ほんとに久しぶりの、お互いが満足した夜だった。

身体の相性が、合いすぎて困るくらいなのが私達。

彼の指が、舌が、私をまさぐるそれはまさに、身体が溶けてしまうほどの激しい快楽をもたらす。

私が彼に溺れ、依存しているのは、それもあるかもしれない。

好きとか、感情云々の前に
肉体が彼を求めてしまっているのだ。

処女を与えたのも彼。
気持ちよさを教えてくれたのも彼。

あの少し乱暴な、彼との行為が、私は単純に好きなのだ。

このままずっと、身体の関係だけを持っていれたらいいのに。