憎しみを経て。

 

私は昨日、初めて彼の本心を知った。

 

1週間前に、大きな喧嘩をして、

関係を終わらせる、という段階までいったけれど、

結局きれずに、関係は続いて

また泊まったりした。

 

そして昨日。

 

いつもは一緒にベッドで寝るのに

彼は「慣れないとね」

そう言って、床に寝袋を敷いて、そこに私を寝せた。

 

もちろん、悲しかった。

電気を消し、でも眠れなかった私は、

つい、涙をこぼしてしまった。

 

彼は、怒った。ずるい、と。

 

「お前は俺とどうなりたい」

 

ずっと、期限の10月までは、こうして家に来て、

10月以降も、友達でいたい。

 

「俺が10月まで耐えれないかもしれない。大人になって。我慢して。」

 

(我慢できないの。私は、好きだから。)

 

私はうなずくことしか出来なかった。

 

その流れから、別れた彼女の話になった。

 

1週間目前の喧嘩で、彼に対して

「今こうなるなら、もっといろんな、したい事すればよかった」

こう言った。

 

「その言葉だけは、2度と言わないで」

突然に、彼は語り出した。

 

「元カノに対して申し訳ない気持ちが本当にあるなら、それだけは言うな。

 それは、自分の事しか考えてない言葉。

 元カノはどうなの?

 わけもわからないまま。いきなり別れ告げられて。

 1週間後に旅行に行こうって計画立ててたのに。

 俺だって別れたくて別れたんじゃない。

 浮気した事、本当に後悔してる。

 失って初めて、どれだけ大切だったのか気付いた。

 もう別れて2週間経つ。声も聞いてない。

 

 でもお前とは、会って、電話もして、1日中LINEもして。

 罪悪感で、しんどいんだよ。

 お前といる楽しさに、負ける。

 でも、そのあとの罪悪感のせいで、しんどくなってくる。

 

 元カノとよりを戻すことも、お前と付き合う事もないからこそ、

 きっぱり連絡取らないって決めればよかったんだ。

 お前を甘やかしすぎた俺が悪い。

 元カノと連絡取り続けてるのも悪い。

 それもやめないとな。

 

 早く、彼氏作って。

 お願いだから。

 2人とも、俺の目の前からいなくなって」

 

そう、泣きながら。

 

私のせいで、私が甘えすぎたせいで、

彼を苦しめていた。

それと同時に、元カノを思う彼を見て、

 

私の思いは決して届かない事を悟った。

 

別れるきっかけになったのは、私だ。

浮気相手になってしまったから。

切る事も出来ず、ずるずると続いてしまった。

 

それが、今、彼を苦しめてしまっているのだ。

 

 

彼の罪悪感を消す方法は何か。

 

友達に戻ること。

つまり、家に行かないことだ。

 

彼から離れることが、1番なのだ。

みんなに言われてきたように

 

今が、友達に戻る機会なのだ。

 

 

彼の本心を知ってしまった以上、

好きな人を苦しめたくない。

しんどい思いをさせたくない。

 

 

つらいし寂しいけど、

1人で生きようね。。